鳥取の蔵へ… 其の一 (辨天娘編)
『おう!あさり、
辨天娘行くだろう?5月10日。』
いつもの様に、習志野の酒屋さんからお電話を頂いた(笑)
『もちろん!』
私のお店、日曜日、祝日、祭日がお休み。
福岡へ行った時と同様、土曜日営業終了後、家に帰り、朝一便で鳥取へ。
今回は酒を控え、急ぎで店を片付け、定時の23時半に終わらせ、速攻自宅へ。
約3時間程の睡眠が取れた。
朝5時に家を出て、清々しい太陽の光を浴びタクシーに乗り込んだ。
『浜松町までお願いします』
浜松町、もうモノレール迄は小慣れたもんだ。
(モノレールで移動中、これを見て、この旅への期待が高まった。)
空港到着、72番ゲートには搭乗時間の45分前に着いた。だーれも居ないw
旅の友、本を忘れて暇だ。
暫くすると、ガヤガヤ人の声がする。
私が座ってる席の後ろに人が座り、喋くりながら何かお菓子の様な物をムシャムシャ食べている。
煩い。
何で私の真後ろに座るんだよ…
と振り向いたら、今回同行する人だった(笑)
『○○さん、お早う!
あさりちゃん、オーラ無くて分からなかったよ〜〜』
オーラが無い……。笑
(これを見ただけで機種がわかる方がいらっしゃる。。。凄い。)
鳥取までのフライトは1時間15分程。
到着後、直ぐにバスに乗り込んだ。
(鳥取は快晴♡遠足気分♪)
(何度か訪問したが、列車を使ったのは今回が初めて)
(この日、婦人会の様な方達の集団で列車は大賑わい。普段はここまでないらしい…笑)
列車に1時間弱揺られ、若桜へ到着。
駅から徒歩5分ぐらい、目的の太田酒造場へ到着。
(何度目の訪問だろうか…)
太田社長、奥様、辨天息子さん、杜氏さん、お手伝いさん、皆様に出迎えられ、早速、試飲開始。
(厳かな空気の中、皆さん真剣に酒の出来をチェック)
ワインの香りの取り方、味わい方はそこで教わったが、ワインより日本酒は繊細でまだまだ勉強が必要だ。
そうこうしてるうちに、試飲が終わり、広い倉庫に移り、懇親会が始まった。
冒頭、太田社長、辨天息子さん、杜氏さんのご挨拶、そして26BYの酒造りについて説明があった。
《辨天娘》
☆タンクごと
☆ブレンドしない
☆完全醗酵
☆米は全量若桜産
26BY 11月1日洗米
高温の影響無くよく溶けた。
必要最小限、米を削る。
鳥姫、五百万石、青ラベルは只今欠品中、夏には出てくると説明を受けた。
杜氏の中島さんが、26BYの造りは『まっさん』を観る時間をいかにつくるかに苦労したと仰り会場を沸かせた。笑
(仕出し弁当、奥様の手料理、最後に頂いた手打ち蕎麦は、食べるタイミングに合わせ、裏で職人さんが蕎麦打ちをして出来たてを食べさせてくれた。)
私自身、こちらに伺ったのは今回が5回目。
お店を持ち、初めての蔵訪問となったが、この日集まった飲食店、酒屋さん達は全国からこの日の為に毎回遠方から集まっている。
上原浩先生の下、平成14年の初めての仕込みはタンク2本からスタートしており、あれから12年経つ26BYの造りはなんと25本だそうである。
それだけこの辨天娘の魅力、注目度は高まっている。
手塩にかけられ、大事に育てられた娘さん、素朴さと、芯の強さ、優しさと繊細な心を持った子です。